――― ツインズ・ナイトメア ―――

 

 

 

そこは、見渡す限り真っ白な世界だった。

 

地平線が分からない程、上も下も白い。もしくはそんなもの、無いのかも知れないが。

なんせふわふわと不安定で地に足を着いているのか定かでないし、大体地面の感触が無い。

 

ここは一体、何処なんだ・・・?

 

 

ふと、圧迫感を感じて前を見ると、いつの間にかアルフォンスがいた。

俺は仰向けに倒れていて、その上にアルフォンスが覆いかぶさるようにして俺の顔を覗きこんでいる。

 

鎧の姿じゃない、柔らかそうな肌を持ったアルフォンスが・・・。

 

周りの世界に同化してしまいそうな程、白く滑らかな肌。美しく煌く、金色の髪と瞳。その姿は俺の記憶の中の姿よりも成長していたが、その体は俺よりも小柄で細く、儚げだった。

まさに俺が思い描いていた通りの、俺の願望通りのアルフォンスがそこにいた。母さんに似た大きな瞳で、俺をじっと見つめている。

 

そんなアルフォンスが愛しくて、俺は堪らなく抱きしめたい衝動に駆られた。けれどそんな意思に反して、体は思うように動かない。

その様をじれったく思っていると、アルフォンスが俺の方に手を伸ばしてきた。細く白い指はゆっくりとした動きで、俺の頬に触れた。その部分からアルフォンスの体温がじんわりと伝わってくることに、俺はひどく歓喜した。けれどそれは一瞬のことで、アルフォンスの指はするりと俺の肌の上を滑り・・・・・・。

 

唐突に、圧迫感が押し寄せてきた。

困惑したままアルフォンスの顔を見上げると、金髪の少年は口の端を吊り上げて微笑んでいた。

 

 

「ア、ル・・・?何、して・・・」

アルフォンスは笑っている。けれどその目は、笑っていなかった。

いっそう圧迫感が強くなる。・・・苦しい・・・・・・。

 

 

「見て分からない?兄さんの首を、僕の両手で、絞めているんだよ。」

 

その声は穏やかで、記憶の中の優しい声と何ら変わりはない。表情も、ちょっと首を傾げる可愛らしい仕草も、触れてくる感触も。

 

「な、んで・・・?」

俺は目を見開いた。締め付けられ、苦しいのに声は出た。

 

「兄さんのことを、恨んでいるから。僕は殺してしまいたい程、憎いんだよ・・・あなたのことがね。」

「どう、して・・・?」

「そんなことも分からないの?・・・理由なんて、一つしかないだろ?」

「・・・っ!止めろ、聞きたくない!!」

 

俺は絶叫した。

けれどそんなことにはお構いなしで、アルフォンスの形が、崩れていく。白い肌も金色の髪と目も、消えてなくなる。

そして現れたのは、武骨で硬く冷たい・・・鉄の鎧。

 

 

「僕はね、兄さんのその温かくて柔らかい肉体が羨ましい。そして、僕をこんなにも硬くて冷たい場所に閉じ込めた、兄さんが憎らしい。」

 

鎧特有の、少しこもった声が俺の上へと降り注がれる。抑揚を欠いた声からは、その表情が読み取れない。・・・恨んでいるというアルフォンスの言葉が、すっと俺の中に浸透していく。

 

その言葉がその口から零れる日を、俺は怯えながら待っていた。そんな日が来ないで欲しいと、いつも怯えていた。

けれど今の俺に混乱は無い。むしろ、納得してしまったくらいだ。アルフォンスがそう思うのは仕方の無いことだ。全てを赦して欲しいなんて、そんな傲慢なことは思ってない。俺にとっては、アルフォンスが俺を赦そうと努めてくれること、こんな俺の側にいてくれることだけで十分だった。

俺は諦めと自嘲を含んで、微笑した。

 

「・・・やっぱり、お前は・・・俺を恨んでいたんだな。」

「・・・・・・・・・・・・」

 

アルフォンスは動きを止めた。そして首から手を離し、じっと俺を見つめる。

「・・・アル?」

 

アルフォンスの形がまた崩れ始めて、金色の少年の姿に戻った。けれど、今度はその口元に笑みは無い。すっと目元が厳しくなる。凍えてしまいそうなほど、冷たい表情。

 

「・・・・・・やっぱりって、言ったよね、今?」

「・・・?・・・あぁ。」

「やっぱりって思うってことは、兄さん僕が言ったこと、信じてなかったんだ?」

「え・・・、違う!そんなつもりじゃ・・・」

 

アルフォンスが言ったこと、に思い当たった俺は、急いで否定しようとした。違うんだ、お前のことを信じていなかった訳じゃない。そういうつもりで言ったんじゃないんだ!

 

「僕、言ったよね?兄さんを恨んでなんかいないって。」

 

アルフォンスが優しくそう言ってくれたのは、もう随分前の話だ。

兄さんに感謝こそすれ、恨むなんてことあるはずが無いよ。犯した罪を、何もかも一人で背負い込まないでと諭すように言ってくれた。

それはアルフォンスの心からの言葉だと分かったし、それで俺の心も救われた。

 

 

「でもお前が、さっきそう・・・」

困惑した顔で俺がそう言いかけると、アルフォンスはふっと息を吐いてから盛大に笑い出した。

アルフォンスがこんな風に笑うさまを、俺は見たことが無い。

 

「やだなぁ!僕は夢だよ?僕はね、あなたが創り出した悪夢。そして夢はね、理想と本音を映す鏡なんだよ。つまり僕は、あなたの深層心理って言う訳だ。・・・アハハ、可哀想なアルフォンス。あんなに大事に想っているのに、肝心のそのお相手からはこれっぽっちも信じられていないなんて!・・・本当、可哀想なアルフォンス。」

「違う、俺はそんなこと思ってない・・・!」

俺は冷や汗をかいた顔を、目の前のアルフォンスから逸らした。それを許さないといった風に、アルフォンスは俺の顎を指で捕らえて目線を合わせる。

 

「違わないよ。夢は正直なんだから、目を逸らさずにちゃんと現実を見ろよ?お前は弟を信じていない。あんなことをしてしまったのに、それでも恨んでないと言うあの弟が、恐ろしいんだよ・・・お前は。」

「そんな、嘘・・・」

「お前がそんなんじゃ、先は見えてるな。アルフォンスの体は朽ち、錬成は失敗する。・・・この先どこまで行ったって、結局お前は、救われないんだよ・・・。」

「そんなことない・・・!失敗なんかするもんか・・・」

「お前は酷い人間だ。・・・弟には信じろというくせに、自分は弟を信じていない。・・・そんな人間に、一体何が出来るっていうんだ?」

「・・・・・・・・・」

「・・・自惚れるなよ、錬金術師。お前は弱く、醜い。・・・一番大事なものを信じられないお前に、弟は救えない。」

 

ぞっとするほど綺麗な顔で、アルフォンスが笑った。

 

 

 

 

 

はっとして、瞼を開いた。

 

「兄さん、大丈夫?凄くうなされてたけど、怖い夢でも見たの?」

アルフォンスの声と共に、自分の荒い呼吸音が聞こえてきた。タオルを持った鎧の無骨な手が、それとは正反対の繊細な動きで滴り落ちる汗を拭いてくれる。

 

「夢・・・?そうだよな、あんなのは所詮・・・夢なんだ。」

 

俺はいくらか安堵して、力なく笑みを零した。

そうだ、あんなものは夢に過ぎない。気にする必要なんて無いんだ。そう思い込んで、自分を落ち着かせようとした。

アルフォンスが心配そうに顔色を覗き込んでくる。鎧からは表情が読み取れないけれど、俺にはそれがちゃんと分かる。

 

「もしかして、僕のことを夢に見たの?」

「あ、・・・まあ、そんな夢だったような気がする。」

とっさのことで、つい正直に答えてしまった。言ってから、後悔する。アルフォンスが申し訳なさそうに俯いたから・・・。そんなことを言って、心優しいアルが傷付かないはずはない。どうして俺は、そんな簡単なことにも気付けないのか。

 

「ごめんね、僕のせいで嫌な思いをさせて・・・。僕って本当、兄さんの足手まといだ。」

「アル、何言ってんだよ・・・?」

 

いつもと様子の違うアルフォンスに、俺はうろたえた。

そんな言葉をその口から聞いたことなんて一度もないし、それはどちらかというと俺達の中の禁句に近かった。相手を責めたり、自分を卑下したり、諦めるだとか言う後ろ向きな発言はしないというのが、暗黙のルールとして俺達の間には出来上がっていた。

 

「心配しないで、邪魔な僕は今すぐ消えてなくなるから。僕がいなくなっちゃえば、もう兄さんに嫌な思いをさせることもないし、迷惑かけずに済むよね?」

カシャンと音を立てて、鎧が小首を傾げた。

 

「・・・何言ってんだよ!冗談にしてはふざけ過ぎだ・・・」

「・・・知ってるよ、兄さん。兄さんはこんな鎧、要らないんでしょう?だから僕がいなくなったって、別にいいじゃない。」

「そんなことあるわけ無いだろう!お前がいらないだなんて・・」

訳の分からないことを言うアルフォンスに腹が立って、俺は怒鳴り返した。でもそれは、アルの落ち着いた声によって遮られる。

 

「知ってるよ、兄さん。兄さんが欲しいのは、温かい肌を持った僕。鎧の僕じゃない。」

 

その言葉に、俺は声を失った。どんな姿をしていても、お前はお前だと伝えなければならないのに、混乱し始めた頭が心の中を掻き回した。上手く言葉が出てこない。

 

アルフォンスが形を崩していく。ぼろぼろと崩れて、金属の破片になりさらさらと風化していく。

「嫌だ・・・、アル!どこにも行くなっ!俺を一人にしないでくれ・・・!!」

とっさに手を伸ばす俺を見て、またアルフォンスは笑った。

 

「・・・さようなら、可哀想な兄さん。」

 

 

 

 

 

「・・・っは、・・・はぁ、・・・あぁ。・・・これも夢、なのか?」

 

俺は再び、瞼を開いた。

自分の荒い呼吸音が、いやに耳についた。汗でぐっしょりと濡れた衣類が気持ち悪い。額にへばり付いた髪を、左手で乱暴にかき上げた。

 

視線を巡らせて、ここが昨日から泊まっている宿屋だということを思い出した。

体を起こして、部屋の隅を見やる。俺がベッドに入った時、アルフォンスはそこで本を読んでいた。おやすみ兄さん、良い夢見てねと、声をかけてくれたのに・・・。

 

部屋の隅に、アルフォンスはいなかった。

それどころか、部屋中探しても何処にも姿が見当たらない。

狭い部屋の中を探し回る俺は、悲鳴を上げそうになった。

 

そんな俺のことを、窓の外の大きな満月は嘲笑うかのように見下ろしていた。

 

 

 

 

 

「兄さん?!どうしたの、裸足じゃないか!」

 

思わず部屋を飛び出した俺は、宿屋を出てすぐにアルフォンスを見つけた。

宿屋の前は小さな広場になっていて、中央にこじんまりとした噴水が備え付けられている。アルフォンスはその側に佇んでいて、俺の姿を見るなり驚いた声を上げた。

 

「アルッ!お前こそ、何してんだよ!」

足の裏が踏みつけた小石のせいで痛かったが、今はそんな事どうでも良かった。俺はアルの姿を見つけた安心感で涙が出そうになって、それを誤魔化すように大声を出す。

 

「ぼ、僕は・・・月を見ていたんだよ。」

「・・・月?」

言われて俺は天を仰いだ。月の光が、いつもよりはっきりと地上の姿を照らし出している。

 

「今夜は綺麗な満月なんだよ。だからねっ・・・その・・・」

アルフォンスは何故か慌てていた。しきりに自分の足元を気にしている。

「みゃー」

と、聞き慣れた鳴き声が聞こえてきた。

「あっ、駄目だよ・・・!大人しくして・・・」

アルフォンスは慌ててソレを隠そうと、足を動かした。けれどソレは鎧の足の間をするりと抜けて、俺の前へと姿を現した。

 

「・・・猫。」

「ち、違うんだよ!僕が拾ってきたんじゃなくて、この子が寄ってきたの。だからね、一緒に月を見ていたんだ。それだけなんだよ!」

別に拾おうとしてたんじゃないからねと、アルは必死になって弁解した。そんな可愛らしい弟の姿を見て、俺は気が抜けてしまった。さっきまでの張り詰めていた気持ちが、少しだけ穏やかになる。

 

「あはは、お前は本当に・・・」

苦笑を零した俺を見て、アルフォンスも照れたように俯いた。

 

「今夜の月は兄さんみたいに綺麗だって、この子と話してたところなんだ。」

足元にいる猫の方を向いて、アルフォンスが言う。小さな猫は随分と弟に馴れていた。

月と比べられて、俺はまた天を仰いだ。確かに月は綺麗だ。けれど今の俺には、その純粋な美しさが痛いほどに眩しい。

 

「・・・俺は、あんなに綺麗なんかじゃねぇよ。心の中は、すごく醜い・・・。」

呟くようにそう言った後、数秒間の沈黙が流れた。

 

やがて、その沈黙に耐え切れなくなったかのように、派手な笑い声が辺りに響く。

「・・・やだな、兄さん!僕は兄さんの髪の話をしているんだよ!」

「は?・・・髪?」

きょとんとする俺を見て、アルフォンスはまた盛大に笑った。

「そうだよ。ほら、月明かりに煌いて、とっても綺麗だろ?」

アルフォンスハは近寄って、俺の髪をさらさらと掬った。その仕草に、ドクンと心臓が高鳴る。

「・・・あぁ、なんだ。そういう意味だったのか・・・。」

 

何ともいえない気分になった。少し、落胆もした。

別に心が綺麗だと思われたい訳じゃないけれど、アルフォンスにとって誇りに思える兄貴になりたいとは思う。弟にとってのいい兄になりたい。

それはアルフォンスに好かれたい、という事の裏返しでもあった。何もかも曝け出せる関係というのは、理想的ではあるけれど・・・。なるべく良い所だけを見せたい。醜い所は隠しておきたいと、どうしても思ってしまう。それはやはり、俺が弱いからなのだろうか・・・?

 

 

「それより兄さん!僕が兄さんのことを、心の綺麗な人間だと思ってるって認識してたの?ちょっと自意識過剰なんじゃない?」

アルフォンスはよっぽど可笑しかったのか、まだ薄く笑っていた。というか今の言葉、さらっと言ったわりにかなり酷くないか?ぐさっと心に何かが刺さった気がするんだけど・・・。

 

「・・・そこまで言うのか、弟よ。・・・兄ちゃん傷付いちゃうぞ。」

「兄さんは神経図太いから、大丈夫。」

拗ねたように言ったら、ばっさりと切り返された。なので納得できないという顔をしたら、今度はいくつか具体例を挙げられた。

 

「・・・言い切ったな、弟よ。俺ってこう見えても繊細なのにさ・・・」

内心ヘコみながらも冗談めかして言えば、さっきまでとはうって変わって真面目な声が返ってきた。優しくて穏やかで、しっかりと包み込んでくれるような、俺の大好きな声。

 

「そんなこと知ってるよ。兄さんは何でもすぐに、顔に出ちゃうからね。・・・今だって、怖い夢でも見たから、僕を探しに来たんでしょう?」

「・・・あぁ。」

少し心配そうに尋ねてくる声に頷きながら、やっぱりアルフォンスには敵わないなぁと思った。優しい気遣いの出来る弟は、いつも周りをよく見ている。考え無しに突っ走る俺とは大違いだ。

 

「どんな夢だったの・・・?」

「・・・自分が醜くて浅ましい人間なんだなって、思い知らされるような夢。」

「うーん・・・、抽象的過ぎて分からないや。」

「・・・・・・・・・。」

 

困ったように笑う弟を見て、アルが夢の内容を聞いてくるなんて珍しいなと思った。今までにも何度か悪夢にうなされてアルに起こされるということがあったけど、どんな夢だったのかと尋ねられた事は殆ど無い。俺の方も、敢えて自分からそれに触れることはしなかった。・・・アルフォンスは夢を、見ないから。

 

頭上では今もなお、満月が俺達を見下ろしている。

 

 

アルフォンスは暫く考えるような素振りを見せてから、口を開いた。

「でも兄さん、人間ってみんなそういうものなんじゃないかなって、僕は思うよ。僕の中にも、そういうのってあると思うし。何ていうか、人間の弱い部分っていうの・・・。」

「そうかな・・・」

「うん、でも心の中の全部が弱い部分って訳じゃないでしょ?・・・例えば、今みたいに兄さんが自分を醜いと感じるのが兄さんの繊細な部分。だけど兄さんの中には、それに打ち勝とうと頑張ってる強い部分もあるんだよ。」

「・・・そうか?」

「うん。・・・兄さんって、いつも辛くても我慢して、そういうのを僕に見せないようにしてるでしょ?心配かけないように、前だけ向いて弱音も吐かないし。僕を安心させるように、いつも笑顔を向けてくれる。・・・兄さんのそういう所、凄いなぁって思うんだ。」

 

俺は軽く目を見張った。アルがそんな風に思っていたなんて、全然気付かなかった。

 

「・・・でもね兄さん、たまには弱音吐いてもいいんだよ?兄さんの強い部分を見ていると安心するけれど、あまり頑張り過ぎないで。何もかも自分の中に溜め込むんじゃなくて、辛い時には僕にも言って。・・・お願いだから。」

 

俺は思わずアルフォンスに抱き付いた。泣きそうになった顔を見られたくなくて、頭を鎧に押付けるようにした。そんな俺の背に、アルはそっと腕をまわした。子供をあやす様に、優しく。

 

「・・・アル、俺はお前を信じてる。でも時々、不安になるんだ・・・。お前は俺を・・・本当は、・・・恨んでいるんじゃないかって。・・・信じてるのに、疑っちまうんだ。・・・最低だよな。」

知らないうちに、声が震えていた。背にまわされた腕に、ぎゅっと力が込められた。

 

「・・・兄さん、不安になるなら何度でも尋ねて。僕は何度でも、あなたが大好きだよって答えるから。」

「アル・・・、俺お前を早く元に戻さなきゃって、心ばっかりが焦って・・・苦しくなる時がある。早く温かい体を・・・、早く鎧から解放しなきゃって・・・」

俺は顔を上げてアルを見た。アルも俺を見返してくる。

 

「そんなに気にしないで。僕は今、兄さんの隣にいられるだけで、幸せなんだから。・・・この体、兄さんが思っているほど悪くは無いんだよ。なんせ、兄さんより背が高いからね。」

最後の方は、笑いながら言われた。それから頭を撫でられる。

「兄さん、よく言えました。これからは、辛い時にはちゃんと言ってね?分かった?」

「・・・ったく、子供扱いすんなよ。」

「いいじゃない、僕達まだ子供だもん。・・・二人で一人前、なんでしょう?」

アルフォンスの優しい問いかけに、俺はあぁと返事をした。

 

 

 

悪夢なんて、怖くはない。

 

俺は一人じゃないから、アルが傍にいてくれるから・・・。

 

 

 

 

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 最初は冒頭のシーンが書きたかっただけだったので、

 終わり方を決めてないまま書き始めたんですが、何とかまとめました。

 ちょと強引ですかね?大丈夫かな?

 タイトルは雰囲気で決めたので、深い意味はあんまりないです。

 

 

 

 

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